しっくりくるま

しっくりくる瞬間の理由を言語化できれば

Mazda3とSKYACTIV

納車されましたMazda3。

さて、Mazda3にした決めては何だったのか。再度まとめてみます。このブログは「今の時点での頭でごちゃごちゃしている言語と記載していく」という面が強いため、繰り返しの記述やら、読みにくい記述やらが混在している点、ご了承下さい。

 

1)Gベクタリング

 SKYACTIVのやりたいことが多分一番わかりにくく、あまり表現されているように思えないこのGVC。これの記事を見た瞬間に、マツダの目指す「良い車作り」というのにだいぶ惹き込まれたように思います。

 

 スペックではわかりにくいこのGVC、助手席の方の頭の動きで比較している動画からわかるように運転して楽しいという機能ではありません。でも、自分がたまに助手席に同乗しているとき、決して運転が荒い人ではないのに頭が揺らされる感覚を覚えたことは無いでしょうか。ずっとあれにすごい疑問を感じていました。

 

 そして、それに答えを与えてくれたのがこのGVCであったように思います。自分が運転していたときはそれに構えられたから揺れを感じづらかった。それがこのGVCによって助手席の人が感じる違和感を減らすことができる。そしてそれはその先のGVCプラスと新しいSKYACTIV第二世代の思想につながっていく。

 

 この非常に分かりにくい機能を「標準装備」としたこと、そしてそれをきちんと言語化して広報しているその姿勢がすごい共感した点です。もちろん他のメーカーも同じような取り組みはしているとは思いますが、きちんと言語化して機能して表現するというのは、そのメーカーがどこを向いて開発しているのかというのが見えてくるように思うのです。

 

2)静穏化への取り組み

 デミオで悩んでいたのがロードノイズ、一時期本気でドアのデッドニングをやろうか考えていた時期がありました。それに対して、新しいMazda3のスピーカーの位置を見たとき、なるほど最初からこうしてくれればいいじゃないかと思いました。

 

 タイヤをコンフォート タイヤにすることやドアのデッドニングは確かに対症療法としては効果がありそうですが、基本的にそういう思想で設計された車にはかなうはずもなく。最初から設計された車を求めていて、Mazda3のドアはそれにまさしく合致したものでした。

 

3)マツコネ

 マツコネの設計思想は、運転手がなるべくそこに目線を取られずに操作できることを是としているということで、他のメーカーの考え方とは根本的に違うものを感じています。欧州でメインになってきているデジタルメーターがどのくらい便利であるかは正直ちょっと気になるところではあることや、スマホの進化にはかなわなくなっているという点からディスプレイオーディオで良いんじゃないか的な部分、それらを考えると開発費をこれ以上マツコネにかけるべきかという点は、池田直渡「週刊モータージャーナル」でもあったように、今マツダ社内で必死に見直しかけているんじゃないかと思う。

 

 でも、今の時点としてはマツコネ第二世代が何を目指していたのか、それをMazda3で体感してみたいと思った。なので、スマホでだいぶ済んでいるナビでもあったけど、追加のナビはつけてみました。これについては体感してから感想を付けてみたいと思っています。

 

4)SKYACTIV-X

 何かと話題に上るSKY-X。この技術の話を見たときに、いかにして目的を達成するために開発に労力を尽くしたのかというのが見えて、乗ったときの感激も含めてすごいなと感じました。

 

 圧縮着火を本気で目指せば、スパークプラグを使いたくないというのは作る側の心情として当然あると思う。なのに、SKY-Xではスパークプラグを付けて「疑似圧縮着火でもいいんじゃないか」という点をきちんと実現したのがすごいなと思って。これは圧縮着火とは何なのか、それと同じものをどうしたら実現できるのか、というのを燃焼状態に常に向き合っていなければ多分たどり着けなかったと思うんです。

 

 目指す理想は何なのか、圧縮着火の本質に向き合うことで得られたその答えを見たときに、プロダクトの革新性はこうした姿勢からできるんじゃないかと思ったんです。